◆ ブラッディ・メアリーとは?
「ブラッディ・メアリー(Bloody Mary)」とは、欧米を中心に語り継がれてきた鏡にまつわる都市伝説です。
深夜、部屋を暗くして鏡の前に立ち、「ブラッディ・メアリー」と3回唱えると、血まみれの女性の霊が鏡に現れるといわれています。
◆ ブラッディ・メアリーのやり方(儀式)
この都市伝説は「儀式形式」で伝えられており、特に子供や若者の間で肝試しとして流行しています。基本的なやり方は以下の通り:
▼ ブラッディ・メアリーの儀式方法
- 夜中(特に午前3時頃が効果的とされる)に行う。
- 完全に暗くした浴室や部屋に入る。
- 鏡の前に立つ。
- ろうそくを一本だけ灯す。
- 鏡を見つめながら「Bloody Mary」と3回〜13回唱える。
▼ 結果として起きるとされる現象
- 鏡の中に血まみれの女性の姿が現れる。
- 鏡から手が伸びてくる。
- 名前を呼ばれる、血を流す、鏡の中に引き込まれる…など、さまざまなバリエーションが存在。
◆ 起源と由来|「メアリー」の正体とは?
ブラッディ・メアリーの伝説にはいくつかの説が存在します。
① メアリー1世(メアリー・チューダー)説
- 実在の女王「メアリー1世(1516〜1558)」がモデルとされる説。
- 宗教弾圧によりプロテスタント派を大量に処刑したことから、「ブラッディ・メアリー(血まみれのメアリー)」というあだ名がついた。
- 処刑の血を浴びたという逸話が恐怖のイメージを増幅。
② 子供を失った女性の霊説
- 子供を失ったことを嘆き悲しみ、精神に異常をきたして死亡した女性の霊が、今でも子供を探し彷徨っているという説。
- 鏡の前に現れる理由は「自分の子供を見つけ出すため」とされる。
③ 鏡の呪術・民間信仰の影響
- 古代から「鏡=魂を映すもの」「死者と通じる扉」とされてきた。
- ヨーロッパやアジアでも、葬儀の際に鏡を隠す風習がある。
- 鏡を使った占いや降霊術(キャットオプティクス)と結びついた形で「ブラッディ・メアリー」が成立したとも。
◆ ブラッディ・メアリーと心理学・視覚現象
この現象には**「トロクシラー効果(Troxler’s Fading)」**という心理学的解釈があります。
- 暗闇で長時間同じ場所を凝視していると、視界にノイズが生じ、像がゆがんだり消えたりする。
- また、「自分の顔をじっと見ることで脳が変化を錯覚する」ことも報告されており、**「自己幻覚」**という現象も関係。
つまり、恐怖心と暗闇の視覚的誤認が、「ブラッディ・メアリー」の“幻影”を引き起こしている可能性があるのです。
◆ 類似都市伝説との関係
都市伝説 | 共通点 |
---|---|
キャンディマン(Candyman) | 鏡の前で名前を唱えると出現する都市伝説(映画化) |
クズリ・ワタリ(Kuchisake-onna) | 女性の霊、問いかけへの反応による現れ方 |
赤い部屋の噂(Red Room Curse) | 呪文・ネット・死と直結した形式 |
◆ 映画・メディアでの登場
ブラッディ・メアリーは数多くのホラー映画やドラマに登場しています。
▼ 有名な例
- 『Supernatural(スーパーナチュラル)』シーズン1・第5話
- 映画『Urban Legends: Bloody Mary(2005)』
- YouTubeやTikTokでの検証系ホラー動画
現代では都市伝説をベースにした**バイラルコンテンツ(バズる系動画)**として再び脚光を浴びています。
◆ まとめ:ブラッディ・メアリーは本当に現れるのか?
「ブラッディ・メアリー」は、歴史・信仰・心理現象が複雑に絡み合った都市伝説です。
実在のメアリー1世に由来する血の歴史と、鏡の神秘性、そして人間の恐怖心が生み出した「集団幻想」でもあります。
とはいえ、実際に儀式を試した人が「何かを見た」と証言するケースも後を絶ちません。
🔥あなたも、深夜0時に試してみますか?
でも、自己責任で…。
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